旅は徒然 epi 6 舞鶴〜小樽 まだ始まってもいない。

October 3, 2015

 

カブとコーヒーとテーブルと私。ここまでにした事。第一回休憩コンビニにてメガネ落とす。川で遊ぶ。二年前この時期。机の上に置いてあるカバン、無意味に断捨離した奴。

 

 

川上拓也さん(@kawamini)が投稿した写真 - 2015 8月 16 1:51午前 PDT

 

 

 

 

 

2013年8月16日 終戦の翌日、北の大地へ出発。

 

写真は舞鶴への道中で出会ったカフェ

 

舞鶴経由しフェリーで小樽へ(24時間)

 

全日本原チャリ走行の終盤に差し掛かっていたGt手羽先さんと小樽で合流する予定だった。

 

舞鶴に到着し(ここまで大阪から5時間)フェリー乗船時、ミス舞鶴に選ばれた(本人は恥ずかしそうに無理矢理ですよと弁解していたような気がする。心なしか大学生時代よりオシャレになっており自信に満ち溢れな様子が眩しかったけども。)大学の後輩ちゃんに見送られるという貴重な経験をした。気分はさながら出征兵士。後輩ちゃんは自衛官。

 

入船待ちの列へ並んだ。前のバイクは屋根のついたBMWだった。バイクにもBMWがある事をこの時初めて知った。フェリーの乗船時に突きつけられた圧倒的な格差。カブの後ろにコーナンで買ったコンテナを積み雨よけのビニールシートを被せていた私は強く生きよう雑草の様に。と頭に巻いていたタオルを巻き直した。

 

後続車もヘビー級だった。戦車の間に挟まれたチャリンコの気分。ギブミーチョコレートとでもさけんでみようかしらん。しかしまてよ。熊に襲われたら最初にやられるのは僕みたいな人間なのだ。北海道をカブで旅行中の自称ミュージシャンが熊に襲われ死亡。それだけは避けたい。しかしながら、非暴力の精神でこれまで生きてきたワタクシ。余計な武器を持つから使いたくなるのだ。熊がきたら逃げる事だけ考えよう。しかし時速30kmのワタクシに対してヒグマの走行速度は60km。マズイ。非暴力の精神を捨てる時が来たのかもしれない。私の頭の中の憲法9条は自分国国民投票で破棄される方に可決されようとしていた。BMWの親父は圧倒的な金の力で熊から逃げるのだろう。

 

しかしながらその様な悩みはすぐに消えた。私の頭の中に築き上げられつつあった北の大地に対する誇大かもしれない妄想は、"夏休み" "大学生" "サークル活動" "群集心理" "思い出作り" というキーワードが殴り書きされた壁の前にガラガラと音を立てて崩れ落ちた。

 

そう。ここはフェリーの三等客室。

大学生のサークルに囲まれたワタクシ。

 

打ちひしがれ甲板に逃げたがそこでも別の大学生の群れが輪をなし、大富豪をしていた。震えた。

 

"ゴースト"ニューヨークの地縛霊

犬と私の十の約束などが船内で上映されていたので、嗚咽を飛ばす等といった行為に及んでいたら24時間もあっという間。

 

水平線上に大陸が見えた。

船内に戻るとテレビ画面に北海道のローカルニュースが映っていた。台風がやってきます。高波に注意しましょう。アナウンサーの言葉が頭に響いた。

 

多くの不安を胸に船を降りたワタクシ

そこで待っていたのはボロボロのYAMAHAのビーノに跨りギターを股に挟み荷台にビニール袋でよく分からない荷物を括り付けた手羽先さんの姿だった。開口一番…

 

"どうも枚方(東大阪)のシューマッハです"

 

…BMW、大学生、台風等に怯えていた自分が心底バカらしくなった。一番危険なのは間違いなく目の前に居るこの男である。

 

しかしこの旅を無事に終える事が出来たら確実に強くなれる。強く生きよう。強く。固く決意した私はカブのハンドルを握った。動揺してクラッチを踏み忘れた。20代後半にして初の免許取得から3ヶ月、遂に私は北の大地を走り始めた。

 

つづく。

 

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